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2009年11月15日 (日)

巡礼

橋本治『巡礼』(新潮社、2009年)

物語は、昭和をさかのぼり、あるゴミ屋敷老人の一生を振り返る。でも、もともと変人だったわけではなくて、そこにあったのは、ちょっとしたつまづき。それぞれの選択で、頑固なゆえに損する方ばかり選んできたら、いつのまにか、年老いた母と二人暮らし。

その母も死に、家でやっていた商売もたたみ、気付けば朝起きて、なにもやることがないから、街を歩いて、使えそうなものを修理しようと、持って帰ってきた。その毎日の繰り返し。周りが騒ぎだした頃には、整理しようにも、もはやどれがゴミで、どれが必要なものかわからない。たぶん、一番下には、父が商売で仕入れた新品の瓦が眠っているはずだけど、それも本当にあったものかどうか。

本人にとっては、理由があってなりたっている生活だけど、近所の人、マスコミからしたら、かっこうの非難の対象。ラストで、絶縁していた弟(もちろん老人になっている)がやってきて、救いの手をさしのべる。この再会のシーンちょっと感動的。そして、兄弟で巡礼に出る。巡礼というのは、サンティアゴでなくて、しぶく四国です。電車で読んでいて、もう少し、もう少しと、大江戸線の駅のエスカレーターで読み終わり、泣いてしまった。この本で、批判の渦中にいる当事者からの視点というのを教えてもらった。

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あと昨夜、ゴリと新宿ピカデリーで『沈まぬ太陽』を見た。最後の回だったので、終わったのが深夜0時。館内があまりに暑かったので、涼むためにちょっと歩いてから、タクシー拾おうと、とことこ歩きだしたら、結局おしゃべりに夢中になって、家まで着いてた。『巡礼』に続き、映画の中でもお遍路が出てきたけど、やはり歩くと、いろいろアイディアが出てくる。夜中に40分くらい歩いて、さらに汗だくになるという、11月とは思えない気候ですね。そして東京の街って明るくて、安全。


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コメント

大江戸線で涙してる女の子を見かけたら、迷わず駆け寄るね。

沈まぬ太陽はみなければ。

投稿: 出張パパβ | 2009年11月15日 (日) 18時08分

『沈まぬ太陽』見に行けましたか?!
なかなかすれ違えませんが、
こちらこそ見つけたら、迷わず駆け寄りますよ~

投稿: 喜 | 2009年12月18日 (金) 18時18分

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